「紫トラック」@パリ五輪「 スタッド・ド・フランス」スタジアム
7月
16日
パリ郊外サンドニにある「スタッド・ド・フランス」競技場が舞台となる、パリ五輪の陸上は異色の「紫トラック」で行われます。数々の「高速トラック」を手掛けてきたイタリアのモンド社が製造する特注素材でつくられ、世界記録の更新が期待されています。
モンド社は世界選手権など多くの国際大会で陸上トラックを生産してきた実績を誇り、五輪は1976年モントリオールから13大会連続で担当。同社のトラックでこれまでに約300の世界記録が誕生しています。
トラックの色は赤茶色が一般的です。過去にはリラックスでき、集中力を高めるとして青色が流行した時期もありました。今回は濃淡二つの紫色で構成。大会組織委員会によりますと、「組織委員会の独創的な取り組みを維持し、既成概念にとらわれないものを考えた。アスリートを際立たせる」と説明しています。
モンド社はミラノ工科大協力のもと、資材の研究や開発を行っています。国立競技場で行われました東京五輪は男女400メートル障害と女子三段跳びの3種目で世界新が生まれましたが、東京のトラックから下層面を改良。選手のエネルギーロスが軽減され、パフォーマンス向上が期待できるといいます。