21日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は反発して始まりました。米利下げ観測や米経済がソフトランディング(軟着陸)できるとの期待が投資家心理を支えています。ダウ平均は前日に「475ドル92セント」下げており、好材料の出た銘柄を中心に押し目買いが入っています。
ダウ平均株価は前日の20日に10営業日ぶりに反落しました。19日にかけて5日連続で過去最高値を更新しており、午後に入って持ち高調整や利益確定の売りが広がりました。ただ、米連邦準備理事会(FRB)が、2024年前半にも利下げに転じるとの市場の見方に変わりはなく、足元の米経済指標も全般に景気の底堅さを示しています。前日の下げで相場の過熱感がやや和らいだ面があり、再び買いの勢いが強まっています。
米長期金利の低下が続き、株式の相対的な割高感も薄れる傾向にあります。米10年債利回りは一時、前日比(0.02%)低い、価格は高くなる(3.82%)と7月以来の低水準を付けています。
終値は続伸し、前日比322ドル35セント(0.87%)高の3万7404ドル35セントで終えています。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は、前日末比185.92ポイント(1.26%)高の1万4963.87でした。
S&P500種は、前日比48.40ポイント (1.03%)高の4746.75でした。