ファルコン昆虫記(1029)【ジョロウグモ】(7)
8月
25日
体形から「メス」ですが、腹部には幅広い黄色と緑青色の横縞模様があるのが特徴で、腹部下面に鮮紅色の紋がなく、腹部もそう大きくありませんので成熟した「メス」ではありません。
5月中旬頃に産まれ、<メス>は8回ほどの脱皮を経て成体となり、10月頃に成熟期を迎えます。ちなみに、生まれたての子グモは体が赤いのが特徴です。秋頃の産卵時期になると卵が入った卵嚢を作り、卵嚢の状態で冬越しをして、春に孵化するというサイクルになっています。
【ジョロウグモ】は体が大きい割に寿命が短いのが特徴です。春に孵化し、冬時期に入って寒くなる頃に寿命を迎えて死んでしまいます。産卵が秋頃に行われ、その後の12月頃が寿命となる時期です。孵化してから寿命を迎えるまで1年もありませんので、かなり短命な蜘蛛と言えます。