『オルガの翼』@<エリ・グラップ>監督
6月
18日
舞台はロシアがウクライナ侵攻を開始する9年前の2013年、ユーロマイダン革命( 2014年2月18日から23日まで)直前のウクライナ・キーウ。15歳の体操選手「オルガ」は、「ヴィクトル・ヤヌコーヴィチ大統領」(ロシアへ亡命)の汚職を追及するジャーナリストの母とともに何者かに命を狙われ、身の安全のため父の故郷スイスのナショナルチームへ向かいます。
祖国を離れた「オルガ」は欧州選手権出場のため、ウクライナの市民権を手放すことを迫られます。
本作で長編監督デビューを果たした「エリ・グラップ」は、1994年生まれでスイス出身です。2015年にマイダン革命を経験したウクライナのバイオリン奏者による実話に心を動かされた彼は、2016年に脚本執筆を始め、5年の年月を掛けて本作を完成させました。
劇中のマイダン革命の映像は、実際のデモ参加者がスマートフォンで撮影したものです。主人公「オルガ」を演じた<アナスタシア・ブジャシキナ>は2001年ウクライナ・ルハンシク生まれで、欧州選手権出場歴のあるアスリートです。彼女のほかにも、トップを目指す少女たちを国際大会出場レベルのプロのアスリートが演じています。