『英雄の条件』@カンテレ
6月
18日
究極状態で群衆に向け発砲命令を出した男と、罪を問われた彼の正義と信じる戦友の苦悩を描いています。中東イエメンでアメリカ大使館包囲事件が起こります。アメリカ政府の要請で大使館員救出に向かった海兵隊は、暴徒と化した民衆に向け〈銃撃〉を命令。結果、一般市民百数十人に死傷者を出してしまいます。
発砲命令を出した男は罪に問われ、やがて糾弾されます。発砲を命令した「テリー・L・チルダーズ大佐」(サミュエル・L・ジャクソン)は軍法会議にかけられます。そんな彼に対し、かつて命を救われた戦友「ヘイズ・ホッジス」(トミー・リー・ジョーンズ)が弁護を引き受ける、法廷サスペンス映画です。
監督は、<ウィリアム・フリードキン>が務めていますが、イエメン人のこわばった表情を誇張し、また、彼らの奇怪な容姿や様式、辛辣な言語、暴力への強い欲求を誇張したとの批判もあり、(本作品の鍵となる)〈真実〉が終盤で開明されるとき、本作品の人種差別的意図はより強調されていると評された作品です。どちら側の視点に立つのか問われる、問題作です。
投稿日 2022-06-18 16:43
ワオ!と言っているユーザー
投稿日 2022-06-18 17:01
ワオ!と言っているユーザー