ダウ平均株価(5月6日)@終値
5月
7日
朝方発表の4月の米雇用統計が労働市場の需給逼迫と高い賃金上昇を示しました。インフレ高止まりが懸念され、米連邦準備理事会(FRB)の積極的な金融引き締めが続くと警戒する売りが強まりました。
ダウ平均は午前中に一時500ドル超安「3万2474ドル69セント」まで下落しています。前日もインフレ懸念で「1063ドル93セント」下げて終えており、短期的に売られ過ぎとみた買いで下げ渋る場面もありました。値を戻しては下げを繰り返し、乱高下位の不安定な値動きでした。
雇用統計では失業率が(3.6%)と前月から横ばいでしたたが、新型コロナウイルスの感染が拡大する前の50年ぶりの低水準にほぼ並んでいます。平均時給上昇率は前年同月比(5.5%)と高い伸びでした。市場では「FRBのタカ派姿勢の継続を裏付ける内容」と警戒された。米長期金利が一時(3.13)%と2018年11月以来の高さに上昇したのも相場の重荷となっています。
ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数も続落し、前日比173.029ポイント安の1万2144.662で終え、連日で年初来安値を更新しています。S&p500種は、23.53ポイント安の 4123.34でした。