東京では昨日平年より4日早く、昨年より6日遅い「桜」の開花宣言が出ていますが、お茶菓子としていただいたのは、「梅に鶯」です。
慣用句的に「梅に鶯」はよく耳にしますが、日本の詩歌や絵画における伝統的な「絵になる良い取り合わせ」または「仲のよい間柄」のたとえで使用され、自然界において実際に「鶯」が梅の花に訪れることとは別問題のようで、自然界では「梅」には「メジロ」がよく訪れています。
この和菓子も、羽の色が「メジロ」の緑色ですが、眼の周りは白くありません。「鶯」ですと、背の羽の色は灰茶色系で、和菓子として色目が悪く向いていないと思います。
あくまでも「梅に鶯」は、美しい声で早春を告げる「鶯」と、美しい花で春の訪れを知らせる「梅の花」を、詩歌や絵画の題材として、「牡丹に唐獅子」や「松に鶴」のように組み合わせると優美で絵になるということを表したたとえにすぎない言葉が独り歩きした感があります。
中に小豆餡か手亡餡が入っているのかと思いましたが、練りきりだけで作られていました。
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