『ニトラム NITRAM』@<ジャスティン・カーゼル>監督
3月
21日
事件を引き起こした当時27歳だった犯人の青年が、なぜ銃を求め、いかに入手し、そして犯行に至ったのか。事件当日までの日常と生活を描き出します。
1990年代半ばのオーストラリア、タスマニア島。観光しか主な産業のない閉鎖的なコミュニティで、母と父と暮らす青年。小さなころから周囲になじめず孤立し、同級生からは本名を逆さに読みした「NITRAM(ニトラム)」という蔑称で呼ばれ、バカにされてきました。
何ひとつうまくいかず、思い通りにならない人生を送る彼は、サーフボードを買うために始めた芝刈りの訪問営業の仕事で、「ヘレン」という女性と出会い、恋に落ちます。しかし、「ヘレン」との関係は悲劇的な結末を迎えてしまいます。そのことをきっかけに、彼の孤独感や怒りは増大し、精神は大きく狂っていくのでした。
『アンチヴァイラル』の<ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ>が主人公「ニトラム」を、「ヘレン」を<エシー・デイビス>が演じています。
<ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ>が、2021年・第74回カンヌ国際映画祭で男優賞を受賞した作品です。