『生きろ 島田叡ー戦中最後の沖縄県知事』@<佐古忠彦>監督
3月
16日
1944年10月10日、米軍による大空襲で壊滅的な打撃を受けた沖縄。翌年1月、内務省は新たな沖縄県知事として、当時大阪府の内政部長だった<島田叡>を任命します。家族を大阪に残して沖縄に降り立った<島田叡>は、大規模な疎開促進や、食糧不足解消に奔走するなど、様々な施策を断行します。
米軍の沖縄本島上陸後は、壕を移動しながら行政を続けました。大勢の県民が命を落としていく中、<島田叡>は軍部からの理不尽な要求と、行政官としての住民第一主義という信念の板挟みとなり、苦渋の選択を迫られます。
戦時下の教育により「玉砕こそが美徳」とされた時代、周囲の人々に「生きろ」と言い続けた<島田叡>の生き方、考え方はどのように育まれたのか。沖縄戦を生き延びた県民たち、軍や県の関係者、遺族への取材を中心に、新たに発見された資料を交えながら、その生涯に迫ります。俳優の<佐々木蔵之介>が語りを担当しています。