<ギリヤーク尼ヶ崎>@『(仮題)原点へ。そして生きる。』
9月
5日
新型コロナウイルスの影響で北海道内を含む青空公演の開催ができない中で、<ギリヤーク>さん本人が監督として記録映画『(仮題)原点へ。そして生きる。』を撮影中。秋田県能代市で両親の墓参後、90歳の誕生日の8月19日に函館入りしています。
<ギリヤーク>さんの家族は1955年ごろまで函館に住み、若松町には両親が営んでいた菓子店「紅屋」だった建物が残っています。今回は弟の<尼ケ崎光春>さん(80)も約40年ぶりに来函しました。
<ギリヤーク>さんは「大道芸人として進むようになったのも函館の街で育ったから」などと話し、函館在住時、自宅近くで大道芸を見たことや、津軽三味線の歴史の中で神様とまで云われた<白川軍八郎>の三味線の音色に出合ったことが芸の道につながったと語っています。
撮影では三味線をかき鳴らす仕草を見せる『じょんがら一代』、バラを持って踊る『よされ節』とおなじみの演目が続き、<近藤正臣>さんから譲られた刀のつばを使う『果たし合い』ではきれのある力強い動きでチャンバラを表現。最後の『念仏じょんがら』では母の遺影を胸にばけつで水をかぶっています。
近年はパーキンソン病などを患い、5月14日には心臓のペースメーカーの交換手術を受けたばかり。2016年10月の新宿公演より黒子を務める<紀あさ>さんによりますと、この日の踊りでは数年ぶりに草履を履き、化粧も手を借りずに終えることができたことからも体調の良さがうかがえたといいます
記録映画『(仮題)原点へ。そして生きる。』のDVDは、秋以降の完成を予定し、予約販売を受け付けています。詳細は(https://kino.shopselect.net/)へ。