『死霊魂』@<ワン・ビン>監督
7月
26日
8時間を超える(506分)のドキュメンタリー大作になっています。1950年代後半、中国共産党によって突然「反動的な右派」と名指しされた55万人もの人が理由もわからずに収容所へ送られた「反右派闘争」。
収容所は世界的な大飢饉も重なり、大量の餓死者が続出する地獄のような状況と化しました。生存率10%とも言われた収容所から生き延びた人びとが、半世紀以上の時を経てカメラの前で語る体験の数々。2005年から17年にかけて撮影された、120人の証言者の600時間にも及ぶ映像素材を8時間にわたるドキュメンタリー作品として完成させました。
2018年のカンヌ映画祭に特別招待された本作は、山形国際ドキュメンタリー映画祭2019のインターナショナル・コンペティション部門で上映され、ロバート&フランシス・フラハティ賞(大賞)と市民賞(観客賞)をダブル受賞した作品です。