『君が世界のはじまり』@<ふくだももこ>監督
7月
24日
<ふくだももこ>監督が執筆した小説『えん』(「すばる」2016年11月号)と『ブルーハーツを聴いた夜、君とキスしてさようなら』(「すばる」2017年12月号))の2作品を、『リンダ リンダ リンダ』(2005年・監督:山下 敦弘) ・ 『聖の青春』 (2016年・監督;森義隆) ・ 『愚行録』 (2017年・監督:石川慶)などを手がけてきた脚本家の<向井康介>がひとつの物語に再編し、閉塞的な地方都市に生きる若者たちの、危うくはかない日々を描いています。
大阪のとある町。深夜の住宅地で、高校生に中年の男が殺害される事件が起こります。町に暮らすの高校2年生の「えん」(松本穂香)は、彼氏をころころ変える親友の「琴子」(中田清渚)と退屈な日々を送っていましたが、「琴子」がサッカー部の「ナリヒラ」君(小室ぺい)に一目ぼれしたことで、2人は徐々にすれ違うようになっていきます。
同じ高校に通う「ジュン」(片山友希)は、母が家を出ていったことを無視し続ける父親に何も言えぬまま、放課後のショッピングモールで時間をつぶしていました。東京から転校してきた「伊尾」(金子大地)と会った「ジュン」は、求めるものもわからぬまま「伊尾」と体を交わすようになります。