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- 神戸ご当地(1241)「すいそ ふろんてぃあ」進水式
川崎重工業は11日、液化水素運搬船の命名・進水式を催しています。マイナス253度に冷却された液化水素を運搬できる船が建造されるのは世界初になります。水素を新たなエネルギー源にする取り組みは国が実現に向けて力を入れていますが、水素は製造コストが高く、普及を懐疑的に見る声が多くありました。しかし、脱炭素を求める声の高まりで見方は変わり始め、期待が高まってきています。
通常の船の進水式で集まるのは多くて1000人。その4倍の4000人の観衆が見守る中、船は神戸の海に滑り落ち、液化水素の貯蔵タンクを搭載するために同造船所内の艤装(ぎそう)エリアに向かいました。
船は2020年秋に完成の予定で、オーストラリアで生産した水素を日本に運ぶ 実証試験に使われます。
水素はマイナス253度に冷却しますと、気体と比べて体積が800分の1となり、大量に輸送できます。液化水素の運搬は、2016年に提案した安全要求案が世界的に承認されるなど日本がリードしている分野です。「すいそ ふろんてぃあ」は実証試験用のため全長116メートルと小型ですが、将来の商用化をにらみ2022年度までに大型の運搬船の建造に必要な技術開発を目指します。
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