<バンクシー>の英国の(EU)離脱を風刺した作品、白く塗りつぶされる
9月
13日
塗りつぶされたのは英仏海峡に面した英南部の港町ドーバーの建物の壁に描かれた作品です。EU旗の円環状の星の一つを職人がハンマーで削り落とそうとするもので、2017年5月に公開されました。EU離脱を風刺した<バンクシー>の代表作でしたが、最近になって何らかの理由で壁画の上から白いペンキが塗られました。
<バンクシー>は12日に「もともとEU離脱の日には別の作品に塗り替えようと思っていた」と説明し、塗り替える予定だった新作を公表。その上で、「塗りつぶされてしまったようだ。気にしないで。白い大きな旗も同じ意味だと思う」と皮肉っぽく投稿しています。
「幻」の新作は、元の作品とは逆に、職人がハンマーでEU旗を粉々にしてしまっても、一つの星だけはまだ削り落とせずにいるという内容。欧州統合を目指すEUの価値観を否定しつつ、いつまでも離脱しないままの英国を批判したものとみられています。