神戸ご当地(1021)「北神急行電鉄北神線」を神戸市営化
12月
28日
北神線は1988(昭和63)年に開業した新神戸~谷上間7.5kmの路線です。うち約7.3kmを北神トンネルが占め、両駅間に途中駅はありません。新神戸駅では山陽新幹線と神戸市営地下鉄西神・山手線に、谷上駅では神戸電鉄有馬線に接続し、このうち神戸市営地下鉄西神・山手線とは相互直通運転を行っています。
ほぼ全線が六甲山地を貫くトンネルということもあり、北神線の建設費は700億円にもなっています。運賃にもそれが反映されており、ひと駅間ながら440円。それが神戸市や兵庫県からの補助によって80円減額され、360円となっています。
今回、神戸市は北神線を地下鉄西神・山手線の一部にすることを検討しています。これまで補助を行ってきたなかで、なぜその選択に至ったのでしょうか。
運賃補助は一定の期限を決めて行っており、現在は2014年度から2018年度までの5か年期間にあたります。今年度でひとつの区切りを迎えるにあたり、引き続き同じような政策をしてよいのか、むしろ、より劇的に運賃を下げられないかと検討し、市営地下鉄の一部にするという案に至りました。それを市から阪急へ持ちかけたところ、「前向きに検討しましょう」との返答に基づき、協議の開始について両者で合意にいたっています。