欧州の旅客機大手エアバスは18日、「空飛ぶホテル」と言われる総2階建ての超大型機「A380」を最大36機受注することでエミレーツ航空(アラブ首長国連邦)と基本合意したと発表しています。受注が低迷していた「A380」は、大口顧客であるエミレーツからの受注に失敗すれば生産中止を迫られる可能性があったが、最悪の事態は回避されています。
「A380」は世界最大の旅客機で、総2階建て500席以上。エミレーツからはまず新規に20機を受注した上で、16機を追加できるオプションをつけた契約で基本合意した。カタログ価格では計160億ドル(約1兆7800億円)の受注になります。
エアバスはこれまで世界の航空会社18社から計317機の「A380」を受注し、計222機を納入済み。ただ最近は、格安航空会社(LCC)の台頭を背景に需要が中・小型機にシフトする中、約2年間受注がありませんでした。
エミレーツ航空はこれまで計142機のA380を契約してきた大口顧客。エアバス幹部は15日の記者会見で、エミレーツからの新たな受注の交渉に自信を示す一方で、失敗した場合は「生産中止以外に選択肢はない」と述べていました。
エミレーツ航空は、日本路線では「A380」をドバイ-成田線に投入している。座席数は3クラス489席で、ファースト14席、ビジネス76席、エコノミー399席で、ボーイング777-300ER型機(3クラス354席:ファースト8席、ビジネス42席、エコノミー304席)と比べ、1便あたりの提供座席数が135席増えます。
日本ではANAホールディングスが、2019年に3機をハワイ路線に導入する予定です。
- ブログルメンバーの方は下記のページからログインをお願いいたします。
ログイン
- まだブログルのメンバーでない方は下記のページから登録をお願いいたします。
新規ユーザー登録へ