「豚骨ラーメン発祥の地」@久留米市
9月
4日
九州独自のスープが白濁した豚骨ラーメンは、1937(昭和十二)年に久留米市の明治通りの屋台「南京千両」で誕生しています。店主の<宮本時男>さんが、横浜の中華街や東京で支那そばを研究し、郷里の長崎チャンポンのスープを参考に豚骨ラーメンを完成させました。
その十年後の1947(昭和二十二)年、同じ久留米の屋台「三九」の<杉野勝見>さんが、より白濁した豚骨スープのラーメンを売り出し人気を呼んだ。このスープは、買出しに出た際、留守番の母がうっかり長時間、強い火力で沸騰させてしまい濃く白濁してしまった。しかし開店時間が迫っていたため捨てずに味付けしてみると、実に深いコクがあったというもの。 こうして偶然から生まれた豚骨ラーメンを、ほかの屋台や店も売り出すようになり、やがて全九州へと広まっていきました。
「久留米(豚骨)ラーメン」 が誕生して80年、今やラーメンの代表的な地位を確保、バリエーションは数えきれません。10月には、久留米にて誕生80周年記念イベントが開催されるようです。