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神戸:ファルコンの散歩メモ

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今年の読書(67)『舶来屋』幸田真音(新潮文庫)

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今年の読書(67)『舶来屋』幸...
アメリカ系銀行や証券会社での経験を生かし、著者の作品は経済関係の多くの作品があり、 『財務省の階段』 以来、久しぶりに「商人(あきんど)」を主人公に据えた本書『舶来屋』(2012年2月刊行)を読んでみました。

著者には出身地・滋賀県の<湖東焼>を扱った『藍色のベンチャー(のちに『あきんど 絹屋半兵衛』に改題)』(2003年刊行)があり、緻密な取材に圧倒されました。

本書は、インポートセクトショップの先駆けとして、銀座並木道で開業した「サン モトヤマ銀座本店」の創業者である<茂登山長市郎>の人生を克明に描き、戦後から高度成長期を経て、日本の生活文化に貢献してきた流れがよくわかる構成でした。

<グッチ>や<エルメス>、<トラサルディー>や<エトロ>と、今では誰もが知っているブランドをいち早く日本に紹介した彼は、商人(あきんど)としての信頼関係で取引をしてきましたが、アメリカ型経営の<ヴィトン>などの経営方針に押され、やがて<グッチ>や<エルメス>の商標権の返還をせざることになり、さぞや断腸の思いだったと思います。

<反省しても後悔はしない>という心構えは、また新しい分野に果敢に挑戦、まさに商人(あきんど)の鏡だと感じながら読み終えました。
#本 #読書

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エメラルド
エメラルドさんからコメント
投稿日 2016-06-01 03:10

本を借りようと近くの図書館へ行ったら火曜休みでした!(^^;; 私達がアメリカへ行った後に出来た図書館で歩いて3分で行けます。ファルコンさんにいっぱい面白い本をご紹介いただいたので、借りる楽しみができました。(^_^)

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