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今年の読書(49)『Nのために』湊かなえ(双葉文庫)

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今年の読書(49)『Nのために...
高級マンションに住む資産家の夫<野口貴弘>42歳は燭台で撲殺、妻の<奈央子>29歳は包丁で刺殺される事件が、自室で起こります。

現場に居合わせたのは大学生の男女4人、<貴弘>のDVから<奈央子>を助け出そうと計画したのですが、<貴弘>が<奈央子>を刺したあと、作家志望の<西崎真人>が、身近にあった燭台で<貴弘>を殴ってしまい、懲役10年の刑期が言い渡されます。

事件のあと10年が経ち、現場にいた<杉下希美>は余命半年の宣告を受け入院中ですが、<奈央子>の救出を考えた経過を振り返り、真実はどうだったのかを回想していきます。
<貴弘>の勤務する商事会社に入社した<安藤望>、<杉下>の高校の同級生<成瀬慎司>たちの回想も順次登場、それぞれ4人の人間関係を描写しながら、登場人物のイニシャルがすべて「N」であるなか、読者に謎解きが投げかけられていきます。

<杉下>の「究極の愛とは罪の共有」という言葉が重く横たわる、愛とは何かを感じさせるミステリーでした。
#本 #読書

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birdy
birdyさんからコメント
投稿日 2016-04-22 20:33

TV ドラマでみました
結末、忘れた ( ̄▽ ̄)ゞ

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ファルコン
ファルコンさんからコメント
投稿日 2016-04-23 10:01

んん~、なんでもドラマになっているんですね。
結末はどんでん返しもありませんが、登場人物たちのそれぞれの立場での視点が面白くまとめられていました。

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