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- 『猫探偵ジャック&クレオ』ギルバート・モリス(ハヤカワ文庫)
29歳の<ケイト>は早く結婚、夫を亡くし12歳になる息子<ジェレミー>と暮らしていますが、朝・昼と掛け持ちの仕事で暮らしていますが、家に帰りますとオスの黒猫<ジャック>とメスのラグドールの<クレオ>の二匹の猫を飼っています。
ある日訪れた弁護士から、遠い親戚がメキシコ湾岸に邸宅を残し、<ケイト>が相続人だと知らされますが、それには「家を売らないこと」と「ペットの面倒をみる」ろいう条件があり、問題はもう一人相続の権利を持つ29歳の<ジェイク>と同居しなければならないことです。
3人でとりあえず引っ越してきますが、ペットは大きな「ピットブル」、「アライグマ」や「大蛇」達で、ペット嫌いの<ジェイク>は戦々恐々で餌やりは<ケイト>に任せていました。
そんなある日<ジェレミー>の学校の悪友<デレク>が殺される事件が起こり、彼は殺人犯の嫌疑をかけられてしまい、元警官の<ジェイク>は、独自の情報網で<ジェレミー>の無罪を証明するために奔走する羽目に陥ります。
人間に対する落ち着いた観察眼を持つ<ジャック&クレオ>の存在が秀逸で、登場する脇役も面白く、心温まる人間関係が楽しめる一冊でした。
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