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  • 今年の読書(56)『帰郷』エース・アトキンズ(ハヤカワ文庫)

今年の読書(56)『帰郷』エース・アトキンズ(ハヤカワ文庫)

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今年の読書(56)『帰郷』エー...
主人公はイラクやアフガニスタンなどの戦地に派遣されているレンジャー部隊の29歳の軍曹<クウィン>で、6年ぶりに故郷の街ジェリコに、伯父である保安官<ハンプトン>の葬儀に参列するために帰郷してきます。

葬儀の席で<クウィン>は<ハンプトン>が拳銃で亡くなったことを教えられ、自殺か他殺かと迷っているとき、政治家としてのし上がった<スタッグ>が、<ハンプトン>に金を貸しており、担保代わりのに家や土地を明け渡せと要求してきます。

<クウィン>はことの真相を探り始め、ドラッグの密造をしている<ガウリー>にたどり着き、彼と<スタッグ>が組み、ジェリコの街を乗っ取ろうとしているのではと考え始めます。
レンジャー部隊の強健さを生かし、<ガウリー>と一線を交える<クウィン>ですが、最後は街全体を巻き込む銃撃戦になってしまいます。

久しぶりの帰郷ということで、高校時代の想い出話を絡め、今は結婚している当時の恋人や女性保安官補などを登場させ、閉鎖的な小さな町の人間模様が見事に描かれている一冊でした。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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