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神戸:ファルコンの散歩メモ

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今年の読書(36)『リンクス』矢月秀作(中公文庫)

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示談屋・処理屋の異名をとる「影野竜司」を主人公とした <もぐら>シリーズ で人気のある<矢月秀作>の新シリーズの登場です。

東京臨海中央署の地域課に勤める「日向太一」は、驚異的な運動能力を持つ30歳の巡査部長ですが、「若林署長」の特命を受けて、「レインボーテレビ」に勤務する警備員「石田貫太」が行方不明になり、単独の特命捜査を命じられます。

警備状況を写していたDVDの記録が改ざんされていたことを突き止めた「日向」は、同時勤務していた警備会社の<黒木>の自宅に出向き、すでに「石田」が殺害されていることを知り、警備システムの事後処理から、「レインボーテレビ」の美術製作部長「仲根」に目を付けます。

「仲根」は『クリムゾン』と名乗る革命集団の一員で、大量のプラスチック爆弾を「レインボーテレビ」に運び込み、それを見つけた「日向」は「仲根」の自爆的行為により、爆死した場面で終わります。

文庫本(書き下ろし)の帯には、三部作と書かれていますので、<日向>はしぶとく生き残っていると考えられるのですが、連作の序章としてその後の展開が気になるシリーズです。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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