亡くなった母がカメラマンだった影響を受け、<志田圭司>も旭川から上京して東京の大学で建築を専攻していますが、将来はカメラマンになるべく家族の団欒風景を撮り続けています。
ある日公園できれいな母娘を写していると、<初島>という男性から「あれは妻の百合香だが、尾行して写真を撮ってほしい」とのアルバイトを頼まれてしまいます。
晴れた日には必ず公園に出向く<百合香>と2歳の娘<かりん>を撮影していくうちに、いつしか<圭司>は2歳年上の<百合香>に恋心を抱いてしまいます。
21歳という多感な年頃の<圭司>に、下宿仲間の<ヒロ>や小学校からの男勝りの同級生<冨永>、父の再婚相手の5歳上の姉<裕子>たちが絡み、ユーモラスな青春小説として面白く読み終えれました。
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