今年の読書(148)『私の夢は』小川糸(幻冬舎文庫)
12月
10日
著者の 『食堂かたつむり』 は、第1回ポプラ社小説大賞に応募した際には最終選考まで残りませんでしたがベストセラーとなり、<冨永まい>監督により2010年2月に映画が公開されています。
本書は『食堂かたつむり』が、韓国やイタリア・フランス・台湾等に翻訳されていく状況と、新しい作品執筆の流れを底辺に、鳩間島や石垣、モンゴルやカナダと活発に取材活動をこなし、旅先でのおいしい料理や人々との交流が優しい文章で綴られていました。
食事に対して、<好きなお店ができたら、とにかく間をおかずに何度か続けて通うことだ。そうしたら顔を覚えてもらえて、店の人と親しくなれる>は、まさにわたしの行動規範と同じで、嬉しくなりながら読み終えました。