2008年に<創元クライム・クラブ>の一冊として刊行された時には『モザイク事件帳』というタイトルでした。これは<小林泰三(やすみ)>の初のミステリー短篇集で、本書は改題された文庫本です。 表題作の短篇を含めて、7話が収録されていますが、それぞれが特定の主題によって書かれています。 「密室事件」・「倒叙ミステリー」・「安楽椅子探偵」・「SFミステリー」等、単なる謎解きだけではなく、趣向を凝らした作品で読者を飽きさせません。 残念ながらミステリー作品ですので詳しいことはかけませんが、探偵役の登場人物たちも個性的で楽しめました。