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- 『! ビックリマーク』二宮敦人(アルファポリス文庫)
聞き慣れない文庫名ということもあるのですが、表紙のイラストが何とも不気味な感じで手に取ってみました。
俗に言われるホラー小説3篇が納められていますが、どれも今の時代を反映してか、「携帯電話」がいい小道具として扱われています。
『クラスメート』は、偶然に拾った電話にクラスメートの惨殺死体が撮影されていたことにより、<渡辺ケイタ>と<藤島タツヤ>は犯人をおびき寄せる作戦を立て、待ち伏せを考えます。
『穴』は、予備校生の<私>が偶然に壁に穴を空けてしまうのですが、向こう側には殺人鬼が住んでいるようで、殺伐とした受験環境の中で「私」は姿の見えない殺人鬼と置手紙を通じて心を通わしていきます。
『全裸部屋』は、突然朝目が覚めたら窓も入り口もない白い壁の部屋に「私」は閉じ込められている状況で、初めは3メートル四方の部屋が、時間と共に縮まってゆく状況の中で、必死に「携帯電話」で外部に助けを求めるのですが、救出されない「私」の心境がつづられていきます。
どれもホラーらしい構成で読者に最後の展開を予測させることなく、最後まで読まざるを得ない内容でした。
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