江戸時代の<葛飾北斎>の手になる『富嶽三十六景』が刊行された1830年代前半頃と現在では、かなり社会環境も変わり、昔の面影はなくなりました。 著者は、日本各地のどこから「富士山」が見ることができるかの研究を続けられ、20都府県のポイントを分析、本書をまとめられています。 ちなみに「富士山」が見える東の端は銚子、南の端は八丈島、西の端は地名通りの和歌山県色川富士見峠、北の端は福島県二本松市です。 日本人の「富士山」に対する信仰ともいえる愛情を、ひしひしと感じる内容の一冊でした。