今年の読書(144)『京風寺平太郎』佐々木裕一(角川文庫)
11月
27日
主人公は<京風寺平太郎>で、広島藩浅野松平安芸守の下屋敷に住む下級武士ですが、生まれ故郷の備後三次において、妖怪退治をした実績があります。
彼には100年以上京風寺家に棲む妖怪大将<樋熊長政>がおり、どのような妖怪があらわれてもおびえることはありません。
<京風寺>の部屋には、「おばば」や「おきん」とかの妖怪が出入りしていますが、妖怪退治の実績を受けて突然幕府から怪事件の解決を任されてしまいます。
<もののけ>といえば、 「もののけ本所深川事件帖」 や 畠中恵の <しゃばけシリーズ> を思い出しますが、電灯のない江戸時代は本当に漆黒の闇で、当時の人たちが妖怪を信じていたとしても不思議ではなく、妖怪の科学的な論証はさておき気楽に読める一冊でした。
投稿日 2013-11-28 09:43
ワオ!と言っているユーザー
投稿日 2013-11-28 19:10
ワオ!と言っているユーザー