今年の読書（１４１）『かばん屋の相続』池井戸潤（文春文庫）

12月

31日

＜今年の読書＞も、目標の１２０冊を超え、１４１冊目でいよいよ最後になりました。
著者の本は初めて読みましたが、どれも質の高い短篇が６話が収められています。

元銀行員の経歴を生かし、６編のお話しはどれも銀行員を主人公として、中小企業の社長さんたちとの金銭に関わる出来事を、銀行員の目線で、優しくもありタテ社会の銀行内部の哀愁もありと、人間関係を主軸にお金を中心とした物語が展開されてゆきます。

タイトルの『かばん屋の相続』は、読み出してすぐに京都の有名な「一澤帆布」の相続争いがネタ元だと気が付きますが、著者流の味付でほっとする結末は見事です。

お金自体は単なる経済社会の中で、国に保障された＜印刷物＞ですが、扱う人間によって価値観が変わる＜印刷物＞でもあることを、改めて感じさせてくれた一冊でした。

#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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通りすがりさんからコメント
投稿日 2012-12-31 09:20

思わず表紙に目がいきました(^^:

ファルコンさんからコメント
投稿日 2012-12-31 19:38

表紙の電車までに目がゆくのは、さすが鉄道マニアの通りすがりさんですね。
どこの路線か分かりませんが、ビルと工事中のタワークレーンが見えていますので、どこかの都会の近郊でしょうかねぇ・・・。

birdyさんからコメント
投稿日 2012-12-31 21:51

141冊ですか！！！
二日半かぁ～！
凄いですね。
来年は150冊！(^_^)v

ファルコンさんからコメント
投稿日 2013-01-01 08:11

birdyさん、今年最後のコメントにご訪問いただきありがとうございます。
気が付けば目標の冊数を超えていました。
若い頃に比べますと、読書量は老眼も出て随分と減ったほうなんですよ。　（苦笑）

今年も多くのコメントをいただき感謝・感謝です。
また来年も雑多なブログになると思いますが、よろしくお願いいたします。
よい新年を、ウルトラの父さん共々、お迎えください。