この小説の舞台となるのは、「都心から私鉄でも地下鉄からも20分」という距離にある、どこにでもあるような商店街が舞台です。
主な舞台となるのは、平蔵さんと源二さんが営んでいる魚屋「魚春」と、67歳の高野あけみが雇われている「ロマン」というお店です。
11篇の短篇が、この商店街の人間関係を中心として話しが進みますが、すべてどこかで登場人物が関連してゆき、人生の綾を感じさせながら、「なるほど」という最終章に引きこまれました。
どんでん返しや、大きな山場があるわけでもありません。市井のなにげない家庭や男と女の機微が、たんたんと描かれてゆく文章に吸いこまれ、まさに川上ワールドの虜になること間違いなしの一冊だと思います。
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投稿日 2012-06-24 05:33
ワオ!と言っているユーザー
投稿日 2012-06-24 17:15
ワオ!と言っているユーザー