著者は1970年札幌市に生まれ、短大卒業後、銀行員や官庁の臨時職員を経て、2006年に短篇『夏光(なつひかり)』で第86回オール讀物新人賞を受賞後、作家デビューされています。
この『夏光』は6篇の短篇から構成されいます。
初めて著者の作品を読みましたが、どのようなコメントを書こうかと悩んでしまいました。
内容がないという意味ではなく、どの短篇も素晴らしく、圧倒的な面白さと人間観察力の目線のつけ方に、言葉が出ません。
解説者の<香川ニ三郎>氏は、<”恐怖(ホラー)の女王” 降臨!>と、解説文の一行目に書かれています。
確かにジャンル的には「ホラー」的な要素が強いのですが、軽いノリでの使い方は控えたいレベルの高さの構成力です。
調べますと、この短篇集を含めてまだ5冊の著作しかないようですが、今後確実に頭角を現してくる作家だと感じました。
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投稿日 2012-06-07 16:18
ワオ!と言っているユーザー
投稿日 2012-06-08 08:26
ワオ!と言っているユーザー