今年の読書(51)『猫と針』恩田陸(新潮文庫)
4月
14日
精神科医になっていた高校時代の仲間が殺人事件で亡くなり、当時の映画研究会の同窓生男女5人が、葬式の帰りに集まります。
いまは映画監督として活躍している<タカハシ>の依頼で、エキストラの出演依頼で集まったメンバーでもあります。
久しぶりに集まった仲間ですが、誰かが席をはずすと、その人物のうわさ話に花が咲くというお決まりの流れの中で、高校時代の文化祭で起こった食中毒事件が話題となり、犯人捜しに興味は移るのですが・・・。
登場人物の5人を通して、人間の懐疑心と嫉妬の錯綜する構成ですが、読後感は「んん~」でした。
「戯曲」というのは、台詞とト書きの合間の「間」を想像する力が必要で、落語を文字で読んでも面白くないのと同様、台詞の意味合いを考えながらの読書は、疲れる作業でした。
おそらく著者の作品として初めての作品ですから、三島由紀夫や安部公房・井上ひさしのように、多くの作品を読んでいる延長として「戯曲」を読むと、著者のイメージに近付けたかもしれません。
投稿日 2012-04-14 21:19
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投稿日 2012-04-15 15:40
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投稿日 2012-04-15 17:29
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投稿日 2012-04-16 05:42
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