久しぶりに松濤美術館へ「真珠 海からの贈りもの」展を見に行きました。前回訪れたのはおそらく去年だと思いますが、定かではありません。電車に乗らなければならないので、4月から美術館へ行くのはひかえていましたが、今月の初め、電車に乗ってお茶の水まで人間ドックを受けに行きましたので、昼間なら電車も美術館もすいているだろうと思い、うちの奥さんと出かけました。美術館は一応、人数制限をしていましたが問題なくすぐに入れました。
とても、目の保養になりました。特に、よくもまあ、あんな小さい真珠に穴をあけることができるなと感心しました。日本の真珠のアクセサリーの歴史は、御木本が1893年半円真珠の養殖に成功してから始まったといっていいんですね。知らなかった..
そして、B&Gの1900年パリ万国博覧会記念プレートの真珠貝は、白蝶貝というんですね。黒蝶貝かもしれませんが..勉強になるな..
http://home.h00.itscom.net/shiokawa/b&g1900.htm
中央に写っている18世紀のロイヤルコペンハーゲンのプレートが、
私のコレクションです。
すっかり忘れていました。どうやら、無事ニュージーランドから戻ってきたらしく、来週19日から始まるみたいです。リーフレットが送られてきました。場所は、神戸ファッション美術館です。HPでも宣伝しようかな..
パナソニック汐留美術館で「モダンデザインが結ぶ暮らしの夢」展を見てきた。日本で活躍した建築家ブルーノタウトとアントニン・レーモンド、そして、彼らと関わりのあるデザイナー(井上房一郎、ノミエ・レーモンド、剣持勇、ジョージ・ナカジマ、イサム・ノグチ)のデザイン活動および作品を紹介した展覧会である。伝統的な日本の美と西洋のモダンデザインを融合した日本のモダンデザインが紹介されており、椅子を中心とした家具が多いが、タウトが設計した旧日向邸やレイモンドが建てた軽井沢の教会やスタジオ、そして、群馬音楽センターなどの図面や写真なども展示されている。
レーモンド建築事務所では前川国男や吉村順三など有名建築家も働いていたが、私が学生時代に受講した近代建築史では、ブルーノ・タウトは習ったがアントニン・レイモンドについては習った記憶がない。教える時間もなかったかもしれないが、レイモンドが東京大空襲で使われた焼夷弾の開発に協力したからだろうか.. まあ、どちらにしろ、とても良い展覧会である。お勧めです!
昨日、うちの奥さんとBunkamura ザ・ミュージアムへ「建国300年 ヨーロッパの宝石箱 リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展」を見てきた。絵画が中心であったが、景徳鎮、古伊万里、そして、ウィーン窯などの磁器の展示も充実していた。
絵画では、第1章のリヒテンシュタイン侯爵家の歴史と貴族生活において、「室内コンサート」、「屋外での雅な音楽の集い」など、当時の古楽における楽器が描かれており、当時の室内楽の演奏の様子が見れて、勉強になった。
また、陶磁器では、上絵付けにおける西洋絵具と和絵具の説明があり、勉強になった。凸凹がない陶板を釉下彩あるいはイングレイズだという人がときどきいるが、西洋絵具は薄く塗ることが可能で、あまり凸凹なく彩色でき、勘違いしてしまうのだろう。
なんと好評につき、来週の26日まで会期を延長するようです。まだ、ご覧になっていない方、お勧めです。
先日、松濤美術館へ「サラ・ベルナールの世界展」を見てきました。サラ・ベルナールの写真や舞台衣装、装飾品のほかに、ミュシャやラリックの作品などが展示されています。残念なことに、ミュシャがデザインした演劇ポスター「メディア」の左手にはめられたブレスレットをもとに制作された「蛇のブレスレットと指輪」は展示されていませんでした。堺アルフォンス・ミュシャ館が所有しているものなので、堺へ巡回した時のみ展示されたのだと思われます。ミュシャがデザインしてラリックが制作した「舞台用冠 ユリ」(箱根ラリック美術館蔵)は展示されています。まあ、ラリックの宝飾やガラスの作品は箱根ラリック美術館が持っているものだったので、大体見たことがありました。もちろん、ミュシャのポスターも展示されております。
フランスの大女優であったサラ・ベルナールはオランダ在住のユダヤ人家系だったようです。サラが所有していた邸宅は第2次世界大戦中にユダヤ人女優の所有であるとしてドイツ軍によって意図的に破壊されたそうです。もちろん、サラはもう1923年に亡くなっていますので、このことは知りませんが...ひどい時代でしたね..
そういえば、アール・ヌーヴォーのポスターということで、スタンランのシャ・ノワール、黒猫も展示されていました。今、私の眼鏡ケースです。
汐留ミュージアムへ「ラウル・デュフィ展 絵画とテキスタイル・デザイン」を見てきた。実は、いままでデュフィの絵の稚拙な感じが、どうも好きになれず、それほど関心はなかったのだが、今回数多くのテキスタイルを見て、色だけでなく、そのデザインもテキスタイルに合っており、非常に良かった。やはり、物を捉えるときの色彩的感覚が鋭いのだろうな。また、彼の絵画を見て、テキスタイルのデザインを依頼したポール・ポワレは、やはりすごい人だったんだなとあらためて感心した。
色合いといい、デザインパターンといい、描かれた動物や植物がとても生き生きとしており、力強さを感じ、植物のデザインなどは沖縄の染物「紅型」を彷彿させます。お勧めです。
松濤美術館で行われている「日本・東洋 美のたからばこ」展を見てきた。大阪府和泉市にある和泉市久保惣記念美術館の名品を他館では37年ぶりに一挙公開した展覧会だそうだ。宮本武蔵の絵など、以前、どこかの展覧会でお目にかかったお宝もいくつかあり、その中で、国宝「青磁 鳳凰耳花生 名「万声」」(リーフレットの写っている青磁花瓶)が、どこからでも見ることができるように独立したショーケースに展示されていた。南宋時代(12から13世紀)に龍泉窯で作られた砧青磁の名品である。陶磁器で青磁が紹介されている本などでは、必ずと言っていいほど掲載されている。で、近くでまじまじと見て、やはり、磁器なんだなとあらためて認識した次第である。
うちの奥さんとBunkamura ザ・ミュージアムへ「みんなのミュシャ」展を見てきた。ミュシャ展は2年前、国立新美術館で行われたスラブ叙事詩も見に行ったし、実は、1978年に行われた日本で最初の回顧展も見に行った。いずれもうちの奥さんと一緒である。1978年といえば、大学生であるから、もちろん結婚していない。このとき、ポスターを購入して、パネルに入れてプレゼントしたような気がする。なんの絵のポスターか覚えていなかったが、うちの奥さんに聞いたら、「黄道十二宮」だそうだ。
ということで、ミュシャはやはり人気があるな...とても混んでいた。でも、スラブ叙事詩の時ほどではなかったかな..図録もいろいろ持っているので悩んだが、結局、また、並んで購入してしまった。
1978年は横浜で行われていた「ガウディ」展も見に行った。こちらは一人である。そう考えると、この年が「アール・ヌーヴォー」に嵌まった年だったのかな..
と、どうも書いているといろいろ脱線してしまうので、もうやめますが、とても良い展覧会です。東京は明日までですが、その後、来年末まで、京都、札幌、名古屋、静岡、松本と巡回します。お勧めです!
うちの奥さんと東京都庭園美術館へ「1933年の室内装飾」展を見てきた。いままで何回か訪れているが、何かを展示していたため、展示室として部屋ごとに区切られていた。今回は室内装飾というテーマなので、いつもは開いていない扉がすべて開いており、それぞれの部屋が連続的につながっていることが良くわかった。
実は、ここを設計したときのいろいろな資料が、うちの大学の図書館に保存されており、この展示会でも出品されていた。ラジエターカバーの青焼き図面もわが大学の図書館にある。たまに建物をじっくりと見学するのも悪くないな..
- ブログルメンバーの方は下記のページからログインをお願いいたします。
ログイン
- まだブログルのメンバーでない方は下記のページから登録をお願いいたします。
新規ユーザー登録へ