リーフレットの絵画、
ユーベル・ローベルの
<ローマのパンテオンのある建築的奇想画>
は、ヤマザキマザック美術館の所蔵
松濤美術館へ「おわりのむこうへ:廃墟の美術史」を見てきた。ルネ・マグリットやポール・デルヴォーの作品も展示されており、なかなか充実していた。なかでも、18世紀の版画家のピラネージの作品を見れたのはよかった。大学一年のときに、確かSD選書の「廃墟建築」を読んだとき、挿絵で取り上げられていたので、なんとなく懐かしかった。元田久治氏の渋谷の廃墟シリーズも良かったな。やはり、廃墟というものは、いろいろな想像を呼び起こし、魅かれるものがある。
昨年12月16日のブログで、タコのインク壺付トレイの蓋についてアップした時に、
https://jp.bloguru.com/kai/338821/2018-12-16
最後に、4月からの展覧会で、高木さんとB&Gのすごいコラボ作品が展示されることを予告した。そのコラボ作品がこれ。
実は、この一夜茸文花瓶を購入した時には蓋がなかった。
http://home.h00.itscom.net/shiokawa/b&geffie.html
ところが、昨年の初め、ドイツのコレクターが、1897年にストックホルムで行われた芸術産業博覧会についてのドイツ語の記事を図書館かどこかで見つけて、その記事に掲載された展覧会の写真に、この花瓶が写っているとメールでコピーを添付してきたのである。そして、その写真には、花瓶に一夜茸の蓋が付いていたのである。
そこで、この蓋を日本の作家に制作してもらい、今度の展覧会の目玉にしようということになった。といっても、釉下彩の技術を習得している作家はそうはいないので、結局、西浦焼研究の第一人者で作家でもある高木さんにお願いすることになった。
そして、見事、作り上げたのでした! 素晴らしい!
ということで、高木さんがいかに苦労してこの花瓶の蓋を制作したかという講演会が5月5日(土)に行われます。
http://www.mazak-art.com/cgi-bin/museum/infoeditor/info.cgi?mode=event&action=data_view&key=005000002003000012000121119122
必見&必聴です!
皆さん、是非、高木さんの講演を聞きに行きましょう。私も行くつもりです。
たばこと塩の博物館で「ウィーン万国博覧会」展を見てきた。たばこと塩の博物館開館40周年記念特別展だそうだ。とても良かった。展示数はさほど多くはないが、準備段階の資料、前年の湯島聖堂で行われた博覧会の紹介資料、そして、メインはもちろん、ウィーン万博での日本館の展示写真や展示物。そして、その影響を受けたクリムトの作品。最後は明治10年に行われた内国博覧会の資料まで。もちろん、展覧会に出品された煙草具も展示されている。入場料300円で、よくぞここまで集めました。実は新聞広告を持っていったので、半額の150円で入場してしまった。
この1873年のウィーン万博は、明治政府として初めて参加した万博であり、これを機会にジャポニズムのブームが本格的にヨーロッパで起きた。明治政府がとても力を入れた展覧会であったが、最初は、前回の1867年のパリ万博では日本(正確には幕府、薩摩および佐賀藩が参加)は赤字だったので、渋っていたようである。
図録も215ページもあり、日本語と英語の両方で表記してある。これで税別1500円。展覧会の写真もすべて載っているので買ってしまった。お勧めです!
手前はベルゲンにあるトロルハウゲン(グリークの家)のコンサートホール、ステージの奥がガラス張りになっており、グリークが作曲していた赤い小屋が見える。
一番奥は、オスロのコンサートホール。
真ん中はスウェーデンのストックホルムにあるコンサートホール、
12月10日にはノーベル賞の授賞式が行われる。
左側はスウェーデン第2の都市、ヨーテボリにあるオペラハウス、
右側はストックホルムにあるドロット二ングホルム宮廷劇場
我が研究室の前の壁にピクチャーレールを取り付けて、1998年3月から1年間、コペンハーゲンに住んでいた時に訪れた北欧のコンサートホールと劇場の写真を5点ほど展示した。確か帰国した翌年の2000年に行われた建築展で展示した写真パネルである。25枚ほどある。今思えば、良く訪れたなと思う...若かったな!
汐留ミュージアムの「ジョルジュ・ルオー 聖なる芸術とモデルニテ」展へ行ってきた。まあ、ほとんどがキリスト教の宗教主題の絵ばかりなので、さらっと見てきた。信者の方には素晴らしいのかもしれないが、私にはちょっと重いかな。でも、ヴァチカン美術館から来た「秋またはナザレット」は色が明るく良かった。それと、汐留ミュージアムが新たに購入した若いころの絵も初々しくてよかったな。こちらはルオーギャラリーに展示されている。
本日、松濤美術館へ「大名家の能装束と能面」を見てきた。10月、11月の土日は推薦入試をはじめいろいろと行事があり、結局、最終日になってしまった。
すべて林原美術館という岡山にある美術館のコレクションである。特に岡山藩主池田家の名宝を受け継いでいる林原美術館の能装束のコレクションは質量ともに優れており、重要文化財となっている江戸j時代以前のもの3点も展示されていた。
まあ、能というと、やはり能面だが、今回は2階の1室だけで、あとは、すべて能装束であった。日本の衣装デザインは、すばらしいですね。
五島美術館でおこなわれている「東西数寄者の審美眼」展へうちの奥さんと行ってきた。阪急の小林一三と東急の五島慶太のコレクションを一緒に並べて展示している展覧会である。絵画、書、陶芸・ガラス、漆芸・染織など、お茶関係の道具がたくさん。
まあ、どれも、凄い物ばかりであるが、西洋物では、ガレのガラス壺とローゼンタールの蓋物が展示されていた。
今回特に個人的に魅かれたのは、小林一三が所有していた、現在、逸翁美術館にある志野柑子口花入であった。志野の茶碗は良く見るが、この花瓶の白い肌は独特の色合いで素晴らしかった。
パンフレット
縄文の図録
本日夜の21時までやっていましたので、東博へ行ってきました。インドネシアはB1でやっていましたが、東洋館の1階から5階まで、ゆっくりと見てから行ったので、時間がかかりました。でも、勉強になりました。東博は良い物がありますね。やはり、縄文も見たかったな....と、後悔しても仕方がないので、図録を買ってきました。
先日、三井記念美術館へ「仏像の姿」展を見てきた。国立博物館や個人、お寺からたくさんの仏像が集まっていた。そして、最後は東京藝大文化保存学のメンバーとのコラボという形で、模刻作品や修復作品が展示されていた。最近、明治の工芸の超絶技巧が取り上げられ人気が出ている。この視点で、新たに仏像を見てみると、どれも素晴らしい技巧であるわけで、取り上げることは、まあ、理解できる。でも、副題となっている「仏師がアーティストになる瞬間」は?? 仏師はアーティストになりたいと思っているのであろうか。
本日の日曜美術館で「木喰」が取り上げられていたが、アーティストなんて超えている。先日、河井寛次郎展でも愛蔵していた木喰仏を見たが、とてもいい顔をしており、柳宗悦が惚れ込んだことは良く理解できる。やはり、笑顔である!
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