先日、うちの奥さんと五島美術館へ「アジアのうつわわーるど」展を見に行った。この展覧会では、現在休館中の町田市立博物館(現在ある建物ではもう展示しなく、新しい建物を町田駅の近くに造るらしい)が所蔵している陶磁器やガラスの名品を展示している。町田市立博物館は家から近いので、良く車でうちの奥さんと一緒にいろいろな展覧会を見に行った。なんといっても、ある時期まで、入場料無料だったからね。近くには縄文・弥生の遺跡もあるし。
で、本題の展覧会の話に戻るが、中国陶磁器を見て、いつも疑問に思うことがある。8世紀ごろに作られた白磁は西洋で言う磁器(porcelain)なのか?
辞典などをによれば、景徳鎮窯は磁器(porcelain)であるが、8世紀頃の中国の白磁や青磁はストンウエアであると書いてある。青磁は確かに素地はだいたい茶色なので、ストンウェアとわかるが、白磁の素地は白胎土を使っているので、よくわからない。しかしながら、今回の展覧会でもそうだが、8世紀頃の白磁の英語表記に、ときどき「porcelain」が使われているのである。そして、困ったことに、使われていない白磁もある。
ということで、まあ、中国陶磁器や東南アジアの陶磁器は疎いので、図録を買ってしまった。勉強します!
実は、アンティーク アーカイブへ行ったとき、K氏がデンマーク・デザイン展の図録を持っていなかったので、持参したら、そのお礼として「海を渡った古伊万里」展の図録を頂いた。この展覧会、東京では大倉集古館で昨年末から今年の初めまで行われていたのだが、実は気が付いた時には会期が過ぎてしまい見に行けなかった。まあ、東京のコロナ感染者も昨年末から増えていたので、外出を自粛していたのかもしれない。K氏はこの展覧会にも関わっていたらしい。
この展覧会、ウィーンのロースドルフ城が持っていた、第二次世界大戦終結直後旧ソ連軍に侵攻を受け割られた数多くの陶磁器の破片を展示したもので、ロイヤルコペンハーゲンもいくつかあり、NHKの日曜美術館で見たときに行かなければと思っていた。しかし、陶磁器の破片だけでは展覧会は開催は難しかったらしく、結局、いろいろな所から、完品を借りて開催され、K氏もいくつか貸し出したらしい。ということで、お互いの関わった展覧会の図録を交換して、ハッピーでした。
「マイセンの絵付け展」の前回の図録(左)と今回の図録(右)
先日、二子玉川にあるアンティーク アーカイブへ行ってきた。目的はオーナーのK氏が自費出版した新版「マイセン磁器の絵付け展」の図録(写真右)を購入するためであったが、コロナのため、お店は予約制なので客は私一人、久し振りにK氏と会い、2時間近くいろいろと話した。
K氏には「アール・ヌーヴォー装飾磁器」展で、ドイツ物を中心に作品を出してもらい、また、その図録に「マイセンにおけるユーゲントシュティールの芸術家とその装飾」というタイトルで執筆もしていただいた。
今回の図録は10月22日(金)からお店で行われる展示会の図録でもある。
以前、私はここでマイセンの窯変釉花瓶を購入した。前回の図録(写真左)にも掲載されている。http://home.h00.itscom.net/shiokawa/meissen_art_glaze.html
もちろん、この花瓶は「アール・ヌーヴォー装飾磁器」展にも出した。そういえば、フレデリック・ルービンスンの結晶釉花瓶もK氏から購入したものだった。
http://home.h00.itscom.net/shiokawa/rc_crystal4.htm
緊急事態宣言も解除されたし、そろそろアンティーク・ショップも動き始めるかな。興味ある方は、アンティーク アーカイブで検索すれば、ヒットします。
ちなみに、恵比寿のロムドシンでは「セーブル」展が今月末から始まります。
先日、「デミタスカップの愉しみ」展を松濤美術館へ見に行った。デミタスカップのコレクターM氏のコレクション展である。西洋におけるいろいろな窯のデミタスカップが約380点が展示されている。アール・ヌーヴォー様式の物も沢山展示されているが、北欧物はなんとロストランドの蜻蛉文C&Sだけであった。ロイヤル・コペンハーゲン、ビング&グレンダールは全くなかった。昨年亡くなったデミタス・コスモスの故S氏のコレクション展では、ちゃんと上記の3窯は展示されていた。なお、S氏のコレクションは、今年の7月にオープンした自由が丘にあるドトール系の最高級店舗「ロイヤルクリスタルカフェ」の1階ギャラリーに展示されている。皆さん、見に行きましょう!
話は逸れたが、松濤に私が訪れたとき、ちょうど、西洋アンティーク店、ロムドシンの社長と一緒になった。M氏はロムドシンのお客さんでもある。見終わってから、お茶でもと誘われたので、近くの昭和の喫茶店というようなところで、珈琲を飲んでいろいろ話した。どうやら、この展覧会は京都、群馬、そして東京の松濤で終わりの予定が、来年、さらに2箇所(兵庫ともう一つはどこか忘れた)に巡回が決まったようだ。コロナ禍の影響で美術館もやるものがないのかな..
そういえば、東北仙台で行われたデンマーク・デザイン展はおかげさまで最終的に入場者数2万人弱だったようです。ありがとうございました。
先日、渋谷区立松濤美術館に「アイヌの装いとハレの日の着物」展を見てきた。これは、国立アイヌ民族博物館が開館してほぼ1年目のイベントとして開催されている。国立アイヌ民族博物館は2020年7月に北海道白老町に開館した。この緊急事態宣言の中、渋谷まで行くのもいやだなと思い、いつか北海道へ見に行けばよいかなと思って、行くつもりはなかったのだけれども、恵比寿のお店にも行ったので、ついでに寄ってみた。やはり渋谷は混んでいたが、まあ、東急本店を過ぎれば、人もまばらで、もちろん、館内も私を含めて5人くらいだったかな..
でも、とても良かった。また、出展されているものを所蔵しているところは、東博、早稲田大学、日本民芸館とほとんど東京にあり、北海道へ行っても見れるものではなかった。いまでも通じる斬新なデザインで、とてもシンプル。中でも、貴重な19世紀の素晴らしい3着の樹皮衣(アットゥシ)はすべて東博が所蔵しているものであった。
ちなみに、今、東京ステーションギャラリーでも、アイヌ関係のイベントが開催されているらしい。
昨日、三井記念美術館へ「雪月も花も友とて…茶箱と茶籠」展を見に行った。お茶はやらないので、茶道具には興味がなく、当初行くつもりはなかったのだが、今回は予約することもないので、ふらっと出かけてきた。最終日前ということで、意外と人は多かった。
最初の展示室1は、ほとんど陶磁器茶碗だったので、備前やら、瀬戸など結構楽しめた。そして、なんと後半には、円山応挙の六曲一双の屏風が二つも展示されていた。一つは山水図屏風、もう一つは竹図屏風。とても迫力があり、じっくりと眺めることができた。
本当は、渋谷によってBunkamuraミュージアムの古代エジプト展も見てきたかったが、渋谷は今、人がいっぱいなのでやめた。ライデン国立古代博物館は行ったことがないので行きたかったが、まあ、エジプト関係は大英博物館とベルリン・エジプト博物館へは行ったので、是非、いつかライデンに行って見たいな..
デンマーク・デザイン展での講演会の写真が博物館のSNSにアップされましたので、こちらにもアップしておきます。約1時間半、ちゃんとマスクをして話しました。
「デンマーク・デザイン」展の展示会場最後に飾られているレゴブロックで作られた多賀城南門です。レゴブロック材は特注で、東大LEGO部が製作したようです。これは東北歴史博物館でしか見れませんね。
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