「1ドル=150円15銭」
3月
2日
1日のニューヨーク外国為替市場で円相場は反落し、前日比20銭円安・ドル高の「1ドル=150円10〜20銭」で取引を終えています。安値は「1ドル=150円72銭」、高値は「1ドル=150円05銭でした。
日銀が早期に金融政策の正常化に動くとの観測が後退し、円の売りを誘いました。同日発表の米経済指標が市場予想を下回り、米長期金利が低下したことで円は下げ渋っています。
日銀の<植田和男総裁>が、2月29日の記者会見で物価安定目標の達成に慎重な姿勢を示したことが円の売りを誘いました。米株式市場でハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数などが連日で過去最高値を更新し、投資家のリスク許容度が高まったことも低リスク通貨とされる円の重荷となっています。
円の下値は堅く、下げ渋って終えています。同日発表の2月の米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数が(47.8)と1月(49.1)から低下し、市場予想(49.5)を下回りました。2月の米消費者態度指数(ミシガン大学調べ)確報値は(76.9)と速報値(79.6)から下方修正されました。
指標を受けて米連邦準備理事会(FRB)が6月もしくは7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げを開始するとの観測が強まっています。米長期金利が債券価格は高くなります前日比(0.07%)低い(4.18%)で終え、日米金利差の縮小が円を支えています。