米地銀「NYCB]、赤字4000億円
3月
2日
29日、商業用不動産融資焦げ付きに絡んだ損失計上で株価が低迷している米地銀持ち株会社「ニューヨーク・コミュニティー・バンコープ(NYCB)」は2023年10~12月期決算の純損失が27億ドル(約4000億円)に拡大すると明らかにしています。
減損損失を盛り込んだため、赤字額は今年1月末に公表しました2億5200万ドルから10倍以上に膨らんでいます。沈静化していた地銀の信用不安が再燃するリスクがくすぶり、これを受け、同社の株価は時間外取引で急落しています。
「NYCB」が米証券取引委員会(SEC)に提出した報告書で開示しています。それによりますと、減損処理する24億ドルは、取得価格と資産価格の差額に当たる「のれん代」に充てます。詳細は判明していませんが、2008年の金融危機よりも前に完了した取引内容を再評価したといいます。