「1ドル=150円01銭」
3月
1日
2月29日のニューヨーク外国為替市場で円相場は反発し、前日比75銭円高の「1ドル=149円90銭〜150円00銭」で取引を終えています。29日発表の1月の米個人消費支出(PCE)物価指数が市場予想に一致し、緩やかながらインフレ鈍化が続いたことを示しています。
(PCE)物価指数ではエネルギーと食品を除くコアの前年同月比の上昇率が(2.8%)と12月(2.9%)から鈍化しました。前月比では伸びが加速しましたが、前年比、前月比ともに市場予想と同水準でした。
29日朝発表の週間の米新規失業保険申請件数は21万5000件と市場予想(21万件)を上回り、労働需給の緩和を示しています。米連邦準備理事会(FRB)が利下げを先送りするとの見方が後退しました。指標発表後に米長期金利は前日比(0.04%)低い(4.22%)に低下する場面がありました。
一時は「1ドル=149円21銭まで円高・ドル安が進んでいます。同日の日銀の<高田創審議委員>の物価や政策運営についての発言を受け、日銀が早い段階でマイナス金利の解除などに動く可能性も意識されています。