野外や雑木林などに生息し、「ウンカ」や「ヨコバイ」よりも大きく、体長は翅を含めて10ミリ前後の【アオバハゴロモ(青羽羽衣)】です。
カメムシ目(半翅目)アオバハゴロモ科アオバハゴロモ属の昆虫で、ミカン類やクワ・チャなどから樹液を吸い取る吸汁性ですから、大量に発生しますと害虫とみなされることもあります。
触角は短く、前翅は幅の広い三角形で薄緑色をしており、後翅の縁が薄赤色です。
ゆっくりと歩き、捕まえようとしますとピョコンと跳ねてそのまま飛び去ります。
学名は「Geisha disutinctissima(WALKER 1858)」と付けられ、これは前翅の薄緑色や縁の薄赤色、後翅の乳白色の美しい配色を<芸者>に見立てて名付けられました。
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「オシロイバナ」の 絞り模様の観察 を続けていますが、期待していた場所が刈り取られており、今年は絞り模様の数がなかなか増やすことが出来ません。
数少ない「オシロイバナ」の採集場所で、【イチモンジセセリ】が後翅を広げて休憩しておりました。
蝶にしては翅に付く筋肉が多いので腹部が太く、羽ばたきと飛翔は敏捷で、色合いも茶褐色な地味な色をしていますので「蛾」と間違われやすい蝶です。
蝶の触角は棍棒場が多いのですが、先端が鉤状に尖り、後方に反り返っています。
この時期、夕方5時頃から「オシロイバナ」は開花しますが、昼行性と夜行性の中間の「セセリチョウ」科がよく飛翔する時間帯でもあります。
しばらく前に撮影していましたが、名称を確かめるべくフォルダーに入れ、時間がある都度に同定作業をしておりましたが、諦めました。
網目4コマ分ということで、体長はわずか6ミリの<蛾>です。
触角、頭部回り、翅形状から「ハマキガ科」の<蛾>だと判断しています。
その中でも「ハマキガ亜科」、もしくは小さな体長から「ヒメハマキガ亜科」かなと見ているのですが、該当する特徴を見つけることは出来ませんでした。
蝶に比べて<蛾>は圧倒的に種類が多く、また研究者の少ない分野ですので、趣味程度の世界では同定は難しい作業です。
以前に、「カタバミ」の葉の上で獲物を待ち受けているオスの 【ヒサマツムシヒキ】のオス を紹介しました。
今回は運良くメスの【ヒサマツムシヒキ】を、見つけることができました。
ハエ目(双翅目)ムシヒキアブ科ムシヒキアブ亜科の昆虫です。
腹部先端の<ゲニタリア(交尾器)>が細長く、この部分の形状でメスだと同定できます。
ムシヒキアブ科の昆虫は、 「シオヤアブ」 などもそうですが、捕獲した獲物の体液を吸い取る獰猛性のためか、割と近付いても逃げることなくじっとしている印象が残ります。
どちらかといえば、開けた環境を好む【シオカラトンボ(塩辛蜻蛉)】で、オスは縄張り意識が強く、常に警戒心を怠りません。
成熟した【シカラトンボ】の体色は塩を吹いたように白くなりますので、見た目にオスだとすぐに分かりますが、複眼もオスは「水色」でメスは「緑色」をしています。
交尾は草や地面の上で行われますが、他のトンボや人が近寄りますと、すぐに合体のまま移動してしまい、多くの昆虫のようにじっとしていません。
交尾後も他のオスがメスに近寄らないように監視体制を維持し、自分の縄張りをにらんでいます。
先程紹介した 「コホウネ(河骨)」 の黄色い花が右上に映っていますが、その横の葉に【オオシオカラトンボ(大塩辛蜻蛉)】がとまっていました。
トンボ目トンボ科シオカラトンボ属に分類され、日本国内では 「シオヤトンボ(日本固有亜種)」 ・ 「シオカラトンボ」 を含めて9種が生息しています。
<オス>は「シオカラトンボ」と同様に、成熟しますと胸部から腹部前部にかけて灰白色になりますが、写真は背面が黄色くて<メス>です。
「シオカラトンボ」とよく似ていますが体長50~60ミリと少し大きく、「シオカラトンボ」の複眼は<オス>が「水色」・<メス>が「緑色」ですが、本種は黒褐色をしており、また「シオカラトンボ」は胸部から下が急に細くなりますが、本種は尾の先までほぼ同じ太さです。
<メス>は<本土型・琉球列島型・八重山型>と顕著な特徴があり、本土型は写真のように腹部第7~10節が黒色をしています。
世界的に見て、【アブラゼミ(油蝉)】の不透明な褐色の翅は珍しい部類に入ります。
黒い体色と褐色の翅が、とまっている樹皮の色合いと同じで擬態色になり、鳥などの外敵から見つかりにくくしています。
カメムシ目(半翅目)ヨコバイ亜目セミ科アブラムシ属に分類される大型の蝉で、メスの方がオスよりわずかに体長が長くなります。
成虫は、サクラ・ナシ・リンゴなどのバラ科の樹木に多く見受けられ、成虫も幼虫もこれらの木の幹や枝に<口吻>を突き刺して樹液を吸います。
写真の【アブラゼミ】がとまっている木は「サトザクラ」の枝で、<口吻>を突き刺しているところが見て取れます。
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先程紹介しました 「ミソハギ」 の小さな花を拡大して写そうとしましたら、運良く【イチモンジセセリ】が飛来してきました。
チョウ目(鱗翅目)セセリチョウ科イチモンジセセリ属の蝶で、後翅裏側に四角い銀紋が四つ、縦に一文字状に並んでいるのが名の由来です。
本種を含め茶色のセセリチョウの仲間はどれも似通っており、同定の決め手は銀紋の模様で判断するしかありません。
成虫は6~8月頃に発生、南方系の蝶ですので夏から秋にかけて北上し、秋口頃まで活動を続けますので、これから良く見かける蝶のひとつです。
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【ヤマトシジミ(大和小灰蝶)】の幼虫の食草は 「カタバミ」 に限られていますので、都会の空き地や路傍でも繁殖していますので、街中でもよく見かける蝶の代表格です。
野草が生い茂った空き地などで見かけましても、花がないと吸い蜜行為を行いませんので、諦めて通り過ぎてしまいます。
今回は、 「マツバギク」 の花が数輪咲いている場所でしたので、じっと佇んで機会を待ちました。狙い通りに、やや開き切った花にとまり<口吻>を伸ばして吸い蜜を始めましたので、近寄って無事に撮影が出来ました。
数多い登場ですが、ヒラヒラと小さな翅で飛んでいる姿はけなげな感じで、かわいい蝶です。
名前の通り、花の中心部に潜るようにして花粉や蜜を食べている【ハナムグリ(花潜)】です。
桃色の 「スイレン」 の花の中で、オシベを踏み倒しながらのお食事光景でした。
春から秋にかけて各種の花に飛来して、花の受粉に貢献している昆虫のひとつです。
コウチュウ目(甲虫目)コガネムシ科ハナムグリ属に分類されています。
背面はきれいな金属光沢の緑色をしており、白色の斑紋が散在、体長は20ミリほどで、昼行性で昼間に活発に活動をしています。
多くのコウチュウ目の昆虫のように鞘翅(前翅)を広げずに内側に倒し、腹部との間に隙間を作り、そこから後翅を広げます。
これによって他の甲虫に比べて素早い飛翔が可能となる、機敏性を備えています。
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