不倫口止め料をめぐる事件で業務記録を改ざんした罪に問われているアメリカの<トランプ前大統領>に対し、4月15日から行われていますニューヨーク州の市民から選ばれている12人の陪審員陪審は「有罪」の評決を下しました。
<トランプ前大統領>は、2016年の大統領選挙の直前にポルノ女優<ストーミー・ダニエルズ>さんに支払った不倫の口止め料をめぐって、業務記録を改ざんした罪に問われていました。アメリカメディアによりますと、ニューヨーク州の裁判所の陪審は、トランプ氏が起訴された34件すべてで「有罪」の評決を下しました。陪審員による評決の理由は明らかにされません。
アメリカの大統領経験者に刑事裁判で有罪の評決が出されたのは初めてです。
<トランプ前大統領>側は裁判で、口止め料を支払う判断には関わっていないなどとして、無罪を主張していました。
判事は今後、<トランプ前大統領>に対して量刑を言い渡すことになります。<トランプ前大統領>は直ちに控訴する意向です。有罪でも大統領選に出馬することは可能ですが、時間の制約や裁判費用などトランプ氏にはさらなる負担がのし掛かります。
<バイデン大統領>と<トランプ前大統領>が対決することになることし秋の大統領選挙にどのような影響を与えるかが、今後の焦点になります。