「1ドル=153円51銭」
12月
16日
16日早朝の東京外国為替市場で、円相場は下落しています。8時30分時点は「1ドル=153円58〜60銭」と前週末17時時点と比べて79銭の円安・ドル高でした。米連邦準備理事会(FRB)の利下げペースが鈍るとの見方から前週末に米長期金利が上昇し、日米の金利差拡大を意識した円売り・ドル買いが優勢となっています。
13日発表されました11月の米輸入物価指数はマイナスを見込んでいた市場予想に反して前月比(0.1%上昇)とでした。前週は11月の米卸売物価指数(PPI)も上振れするなどインフレ圧力の根強さから(FRB)が利下げに慎重になるとの見方が増えています。13日には米長期金利が(4.40%)と3週ぶりの水準に上昇する場面があり円売り・ドル買いにつながりました。
日銀は18〜19日に金融政策決定会合を開きます。前週から利上げを急がないとする日銀内の声を伝える報道が相次いでおり、市場では早期の利上げ観測が後退しています。当面は日米で金利差が大きく開いた状態が続くとして円売り・ドル買いが出やすくなっているのも相場の重荷となっています。