4日のニューヨーク外国為替市場で円相場は続伸し、前週末比30銭の円高・ドル安の「1ドル=147円05〜15銭」で取引を終えています。円の高値は「1ドル=146円86銭」、安値は「1ドル=147円41銭」でした。
米国の労働市場の減速を背景に米連邦準備理事会(FRB)が利下げに動くとの観測が強まったことから円買い・ドル売りが広がりました。
1日発表の7月の米雇用統計は非農業部門の雇用者数が市場予想を下回る伸びだったのに加え、5〜6月の増加数が大幅に下方修正されました。労働市場の減速で米経済が下振れするとの懸念が強まっており、(FRB)が9月に利下げするとの見方が優勢になっています。米長期金利が低下し、日米金利差が縮小したのも円買い・ドル売りを促しました。
市場の一部では、労働市場の減速感が今後さらに示されるようなら9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で(0.5%)の大幅利下げがあり得るとの見方も浮上しつつあるようです。<トランプ米大統領>は、
退任することが明らかになった<クグラー(FRB)理事>の後任を数日以内に発表するようです。金融緩和に前向きな人物を送り込むとの見方も利下げ観測を強めています。