『この世界の片隅に』@<片渕須直>監督
7月
26日
第13回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞した<こうの史代>の同名コミックを、『マイマイ新子と千年の魔法』の<片渕須直>監督がアニメ映画化した『この世界の片隅に』は、2016年11月12日に初公開されていますが、終戦80年を迎える2025年8月1日よりリバイバル上映されます。
第2次世界大戦下の広島・呉を舞台に、大切なものを失いながらも前向きに生きようとするヒロインと、彼女を取り巻く人々の日常を生き生きと描いています。
昭和19年、故郷の広島市江波から20キロ離れた呉に18歳で嫁いできた女性「すず」は、戦争によって様々なものが欠乏する中で、家族の毎日の食卓を作るために工夫を凝らしていました。しかし戦争が進むにつれ、日本海軍の拠点である呉は空襲の標的となり、「すず」の身近なものも次々と失われていきます。それでもなお、前を向いて日々の暮らしを営み続ける「すず」でした。
<のん>が主人公「すず」役でアニメ映画の声優に初挑戦。「北條周作」に<細谷佳正>、「水原哲」に<小野大輔>、「黒村径子」に<尾身美詞>、「黒村晴美」に<稲葉菜月>、「浦野すみ」に<潘めぐみ>、「白木リン」に<岩井七世>、「北條円太郎」に<牛山茂>、 「北條サン」に<新谷真弓>ほかが声を当てています。
公開後は口コミやSNSで評判が広まり、15週連続で興行ランキングのトップ10入り。第90回キネマ旬報トップテンで『となりのトトロ』以来となるアニメーション作品での1位を獲得するなど高く評価され、第40回日本アカデミー賞でも最優秀アニメーション作品賞を受賞。国外でもフランスのアヌシー国際アニメーション映画祭の長編コンペティション部門で審査員賞を受賞した作品です。