17日のニューヨーク外国為替市場で円相場は反落し、前日比70銭円安・ドル高の「1ドル=148円55〜65銭」で取引を終えています。円の安値は「1ドル=149円09銭」、高値は「1ドル=148円38銭」でした。市場予想を上回る米小売り指標や労働指標を受け、米経済が底堅さを保っているとの見方から円売り・ドル買いが出ています。
17日発表の6月の米小売売上高は前月比(0.6%増)と、市場予想(0.2%増)を上回りました。同じく17日発表の
週間の米新規失業保険申請件数は22万1000件と市場予想(23万4000件)を下回っています。一連の経済指標を受け、<トランプ米大統領>による関税政策が景気を押し下げるとの懸念が後退しています。
米連邦準備理事会(FRB)の<クグラー理事>は17日に講演し、米政権による関税政策の影響が広がるなかで「年末にかけてインフレ率がさらに高まる可能性が高い」との認識を示しています。同日発表の経済指標とあわせて(FRB)が早期に利下げに動くとの観測が薄れたのも円の重荷になりました。