11日の東京外国為替市場で、円相場は大幅反発でした。17時時点では前日の同時点に比べ3円59銭の円高・ドル安の「1ドル=142円67〜70銭」で推移しています。
米国と中国の貿易摩擦が激化すれば米経済が悪化するとの警戒感が根強く、円やユーロなど主要通貨に対するドル売りが優勢でした。夕刻に中国が米国からの輸入品に対して(125%)の関税を課すと伝わると円高・ドル安が加速し、一時「1ドル=142円台半ば」と2024年9月以来の高値をつけています。
<トランプ米政権>は中国からの輸入品に対して(125%)の追加関税を課すとみられていましたが、3月までの追加関税とあわせて(145%)になることが10日、明らかになりました。米中の貿易摩擦の激化が嫌気され、幅広い通貨に対してドル安が進行しました。
17時すぎには一時「1ドル=142円42銭」近辺と、2024年9月30日以来およそ半年ぶりの円高水準に上昇でした。複数の海外メディアが11日、中国政府が対抗措置として米国からの輸入品にかける関税を(84%)から(125%)に引き上げると報じています。関税の応酬が続くことへの警戒感が一段と高まり、円買い・ドル売りが優勢になりました。