『ディーパンの闘い』・
『ゴールデン・リバー』・
『預言者』などでフランスを代表する名匠として知られる<ジャック・オーディアール>が手がけ、2024年・第77回カンヌ国際映画祭で審査員賞と4人の俳優が女優賞を受賞した作品『エミリア・ペレス』が、2025年3月28日より公開されます。
メキシコの麻薬カルテルのボスが過去を捨て、性別適合手術を受けて女性として新たな人生を歩みはじめたことから起こる出来事を、クライム、コメディ、ミュージカルなどさまざまなジャンルを交えて描いています。
メキシコシティの弁護士「リタ」は、麻薬カルテルのボスである「マニタス」から「女性としての新たな人生を用意してほしい」という極秘の依頼を受けます。「リタ」は完璧な計画を立て、「マニタス」が性別適合手術を受けるにあたって生じるさまざまな問題をクリアし、「マニタス」は無事に過去を捨てて姿を消すことに成功します。
それから数年後、イギリスで新たな人生を歩んでいた「リタ」の前に、「エミリア・ペレス」という女性として生きる「マニタス」が現れます。それをきっかけに、彼女たちの人生が再び動き出します。
カンヌ国際映画祭では<アドリアーナ・パス>、<ゾーイ・サルダナ>、<カルラ・ソフィア・ガスコン>、<セレーナ・ゴメス>の4人が女優賞を受賞。特に「エミリア・ペレス/マニタス」役を演じた<カルラ・ソフィア・ガスコン>は、カンヌ国際映画祭において初めてトランスジェンダー俳優として女優賞を受賞しました。
第97回アカデミー賞でも作品賞や国際長編映画賞をはじめ、非英語作品としては史上最多となる12部門13ノミネートを果たし、助演女優賞(ゾーイ・サルダナ)と主題歌賞の2部門を受賞しています。<カルラ・ソフィア・ガスコン>もトランスジェンダー俳優として初の主演女優賞ノミネートとなりました。