米映画『フレンチ・コネクション』(1971年・監督:ウィリアム・フリードキン)で、第44回アカデミー賞主演男優賞を受賞した米俳優<ジーン・ハックマン>さん(95)が、西部ニューメキシコ州サンタフェの自宅で死亡していたことが27日、報道されています。
妻で日系人ピアニストの<ベッツィ・アラカワ>さん(63)も亡くなっていたといいます。
地元紙によりますと、<ジーン・ハックマン>さんは26日、自宅で死亡した状態で見つかりました。地元警察当局は事件性を疑う証拠はないとしていますが、死亡時期や死因は明らかにされていません。自宅で飼っていた犬も死んでいたといいます。
<ジーン・ハックマン>さんはカリフォルニア州生まれ。イリノイ大学でジャーナリズムなどを専攻し、30歳を過ぎてから俳優を志しました。カリフォルニア州で<ダスティン・ホフマン>さんと出会い、共にニューヨークに出ます。舞台などを経て『リリス』(1964年)で銀幕の役をつかみ、
『俺たちに明日はない』(1967年・監督:アーサー・ペン)で<ウォーレン・ベイティ>演じる主人公の兄役を演じ、アカデミー賞助演男優賞候補となり注目を集めました。
アカデミー賞では『フレンチ・コネクション』に加え、<クリント・イーストウッド>監督の
『許されざる者』(1992年)で助演男優賞を受賞しました。最後の映画出演は、2004年の『ムースポート』(日本未公開・監督:ドナルド・ペトリ)でした。
個人的には、1973年に公開されました『ポセイドン・アドベンチャー』(監督:ロナルド・ニーム)での「フランク・スコット牧師」役が印象に残っています。