29日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は一進一退で始まりました。
(FRB)は、(FOMC)で政策金利を(4.25〜4.5%)に据え置いています。据え置きは大方の予想通りでした。声明文では、労働市場についての認識を「概して緩みつつある」から「底堅い」に修正。物価動向を巡っては、「(物価上昇率が)2%の目標に向けて進展してきた」との表現を削除しています。
<パウエル議長>は記者会見で、声明文の変化について「文章を短くしただけだ」と語り、米経済が(2%)の物価目標に進んでいるとの見方を示しました。政策金利が十分に引き締め的だという考えは変わっていないとする一方、「経済は好調さを維持しており、政策スタンスの調整を急ぐ必要はない」と述べています。
(FOMC)結果公表後、米債券市場では長期金利が上昇幅を広げる場面がありました。金利の上昇で株式の相対的な割高感を意識した売りが出ています。
29日の通常取引終了後にはマイクロソフト、メタプラットフォームズ、テスラが四半期決算を発表します。中国企業「ディープシーク」の低コスト人工知能(AI)が及ぼす米ハイテク企業への影響に関心が高まるなか、決算の内容や経営者の発言を見極めたいと買いを手控える雰囲気も出ています。
ダウ平均株価は、前日比136ドル83セント(0.31%)安の4万4713ドル52セントで終えています。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価は、前日比101.26ポイント(0.51%)安の1万9632.32で終えています。
S&P500種株価指数は、前日比28.40ポイント (0.47%)安の6039.31で終えています。