13日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は一進一退で始まりました。ダウ平均株価は前週末に11上旬以来の安値を付けた後で、自律反発狙いの買いが一部の主力株に入っています。半面、ハイテク株を中心に売りが膨らみ、ダウ平均株価は下げる場面も見られます。
ダウ平均株価は前週末に696ドル安となり、昨年11月4日以来の安値を付けました。米大統領選挙後の上昇分を帳消ししたことになり、13日はディフェンシブや景気敏感株など一部の主力株には買いが入っています。今週に決算発表を控えるユナイテッドヘルス・グループやJPモルガン・チェースなどが買われており、指数を支えています。
もっとも、ダウ平均株価は下げる場面もあり、前週末
10日発表の2024年12月の米雇用統計では雇用者数が市場予想を上回って前月から増えました。労働市場が想定以上に底堅く、米連邦準備理事会(FRB)が今後数回の会合で利下げを見送る可能性が意識されています。米債券市場では長期金利が13日未明にも(4.79%)と、前週末に付けました2023年11月以来の水準に上昇し、株価の重荷となっています。
エヌビディアなど半導体関連株の一角への売りが目立ちます。<バイデン米政権>は13日、人工知能(AI)向け先端半導体を巡る輸出規制の見直し案を発表しました。東南アジアや中東向けに「数量制限」をかけながら簡単に輸出できる仕組みを設け、中国への迂回輸出を封じる狙いがあるといいます。規制強化による販売への影響懸念から関連株への売りが広がっています。
ユナイテッドヘルスが(3.9%)高で終え、1銘柄でダウ平均を120ドルあまり押し上げました。公的医療保険を管轄するメディケア・メディケイド・サービスセンター(CMS)が10日、2026年の政府から保険会社への支払額を増やす案を発表し、好感した買いが入りました。
ダウ平均株価は、前週末日比358ドル67セント(0.86%)高の4万2297ドル12セントで終えています。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価は、前週末日比73.53ポイント(038.%)安の1万9088.10で終えています。
S&P500種株価指数は、前週末日9.18比ポイント (0.16%)高の5836.22で終えています。