23日の東京外国為替市場で、円相場は小幅ながら3営業日ぶりに反発でした。17時時点では前週末の同時点に比べ7銭円高・ドル安の「1ドル=156円74〜75銭」で推移しています。
前週末20日発表の米物価指標が市場予想を下回る結果となり、米長期金利の上昇が一服。日米の金利差拡大を見込んで積み上げられていた円売り・ドル買いの持ち高を整理する動きが出ています。
米連邦準備理事会(FRB)の利下げペースが鈍化するとの見方が後退し、同日の米長期金利が低下。週明け23日の東京外為市場でも、前週末の米金利低下を受けた円買い・ドル売りが優勢でした。
円は17時前には一時「1ドル=156円81銭」近辺をつけ、前週末17時時点と横ばい圏まで上げ幅を縮めました。
23日の東京株式市場で日経平均株価が上昇したことなどを受け、投資家のリスク選好姿勢の強まりが意識されています。低リスク通貨とされる円を売って、ユーロやドルを買う動きが広がり、円の上値を抑えています。